血管外科・内科
血管外科・下肢静脈瘤
下肢静脈瘤日帰り手術(保険適応)
当院では、下肢静脈瘤に対して血管内焼灼術、血管内塞栓術、ストリッピング手術、硬化療法などを、病状と患者様のお考えに応じた治療を日帰りで提供しています。静脈瘤にも様々なタイプがあり、それぞれに適した治療法があります。
「下肢静脈瘤」とは、足の静脈がこぶのようにふくれてしまう病気です。女性に多い病気ですが、男性に生じることも稀ではありません。特に、出産後の女性や、立ち仕事に従事している方などに生じやすいとされています。また、親族に静脈瘤にかかったことのある方がいる場合も要注意です。
症状は、外見のほかは無症状の方から、足が重い、だるい、夜中に足が「つる」などの症状を伴う場合もあります。無症状と思われていても、治療後に足が軽くなったと気づく方もいます。
また、重症の方は、かゆみを伴ったり、皮膚が茶色く黒ずんだり(色素沈着)することもあり、さらには、皮膚がただれて潰瘍ができてしまう場合もあります。
静脈瘤は多くの場合、その進行は緩やかですが、残念ながら自然に治癒することはありません。適切な治療を施さない限り、徐々に進行してしまう病気なのです。ていても、治療後に足が軽くなったと気づく方もいます。また、重症の方は、かゆみを伴ったり、皮膚が茶色く黒ずんだり(色素沈着)することもあり、さらには、皮膚がただれて潰瘍ができてしまう場合もあります。
静脈瘤は多くの場合、その進行は緩やかですが、残念ながら自然に治癒することはありません。適切な治療を施さない限り、徐々に進行してしまう病気なのです。
下肢静脈瘤の治療法について
【血管内焼灼術(レーザー手術、ラジオ波・高周波手術)】
伏在静脈瘤に対する治療法です。カテーテル(細い管)をつかって、治療器具(レーザー治療器、ラジオ波治療器)を病変血管(大伏在静脈、小伏在静脈)に挿入します。発生する熱で、静脈瘤を内側から閉塞させてしまう治療です。鼠径部を切開する必要が無いため、美容的に優れ、また、手術にかかる時間も短時間ですみます。
当院では、レーザー治療器としてELVeSレーザー1470を、ラジオ波(高周波)治療法としてClosureFast™ カテーテルを導入しており、初期のレーザー手術に比べて術後の疼痛や皮下出血が大幅に軽減しています。もちろん、いずれも保険適応の治療機器です。
【血管内塞栓術(グルー治療)】
伏在静脈瘤に対する新しい治療法です。焼灼術とは違いNBCA(n-butyl-2-cyanoacrylate)という生体用の瞬間接着剤を用いて、病変血管を閉塞させる治療法です。焼灼術と比較して使用する局所麻酔薬の量が少なくて済み、熱による周囲組織へのダメージが少ないなどの利点がありますが、接着剤に対するアレルギー反応などが生じることもあります。
【ストリッピング手術】
足の付け根や膝周辺の皮膚などに小さな切開をおいて、静脈瘤を根元から抜去してしまう方法です。血管内焼灼術が適さない場合に行うこともありますが、現在は、ほとんどの場合で血管内治療で対応できます。
【硬化療法】
硬化剤という薬剤を血管内に直接注入して、静脈瘤をつぶしてしまいます。蜘蛛の巣状静脈瘤、網目状静脈瘤、陰部静脈瘤などに有効です。
【圧迫療法】
専用の弾性ストッキングを着用する方法です。はじめは着脱に手間取ることもありますが、購入の際にはスタッフが着用指導をいたします。むくみやだるさといった下肢静脈瘤の症状を軽減する効果がありますが、下肢静脈瘤を治すことはできないために美容的には満足感が得られません。
このように、ひとくちに下肢静脈瘤といっても様々なタイプ、治療法があります。当院では上記すべての治療法を「日帰り」で提供しています。とくに血管内焼灼術(レーザー手術、ラジオ波手術)については、平成23年に保険適応となってからは身体的にも経済的にも負担の少ない治療法として安心して患者さんに提供できていますが、すべての静脈瘤がこの治療法で対処できるわけではありません。当院では、まずは詳細に病変を評価した上で、下肢静脈瘤の種類、患者さんの全身状態、ライフスタイルなどを考慮しながら一緒に方針を決定しています。
これまで忙しくて入院する余裕がなく、静脈瘤の手術が受けられなかった方もお気軽にご相談ください。
当クリニックは以下の認定証を取得しております。
・下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術の実地基準による実施施設
・下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術の実地基準による指導医